わんルーム!名犬ヘロッピ物語。その4(一番永い日)

今日は月曜日であるがご主人はまだ寝ているようで今日は散歩も無いようなのでがっかりである。

外はいい天気で絶好の散歩日和だからよけいにがっかりである。

いい遅れたがご主人の名前は武田康夫と言うが、なぜか「ピエロのやっさん」と呼ばれている。

やっと起きてきた。「ヘロッピすまんの散歩はなしや、腹へったら適当に餌食うとけ」といって給喰器にドッグフードを

入れて自分はコーヒとパンをあわてて食べて出掛けた。

「なんや寂しいの散歩いかれへん時は一日が永いねんがな、もうちょっとはよ起きたらどやねんアホ!」と

怒鳴ってやったが向こうには通じんよってしょうがない、それより日曜日」に公園で見かけたプードル可愛かったな

今日また会えるとおもたんやけど残念や、今度見かけたら思い切って声かけてみよ」と思うヘロッピであった。

「今日一日何しよかいな、おもちゃもおんなしもんばっかしやし、餌も毎日おんなし餌やしテレビでもみよかいな」

と言ってテレビをつけたのであるが、いつの間にかみようみまねでテレビのつけ方を覚えたのであるが消すのを

忘れてご主人がかえるまでテレビがつけっぱなしと言うことがあるのでご主人に叱られることが良くある。

「ヘロッピまたテレビみてたんか、消しとけアホ犬!」と怒鳴りつけられるのである。

テレビをつけると携帯のCMであった。「またこいつか不細工なくせにえらいスターやの羨ましいの」といって

チャンネルをかえるとまた同じCMだったので「またこいつか、こいつどんだけいとんねん1匹ちゃうんかよおけ

いとんねんのいったい何匹いとるねん」と一人ごとを言うのである。まったくわかってないのであった。

またチャンネルをかえると今度はぶさかわ犬といわれてる犬が出ていた。

「こんな不細工な秋田犬の何処がええねん、俺の方がよっぽど不細工やで」といいながら鏡のまえで吠え出した

のである。不細工では自信があるようであった。あまり皆に不細工といわれるのでそう思ってしまったのかも

しれない。

この秋田犬いてると自分もスターになれると本気で思ってるらしいのであった。

「テレビみててもしょうがないの、しょうむない犬ばっかり出てきやがって」と言ってまた鏡のまえでほえだしたので

ある。なぜ鏡の前で吠えるのかはわからないのであった。

続く