今日は日曜日である、ヘロッピは朝から落ち着かないのである。
日曜日は散歩のコースも平日とは違う所にいけるので楽しみであった。平日はせいぜい近くの川の土手を歩く
程度であるのでつまらないのであった。しかも散歩には行かないときもあるのであった。
しかしご主人はなかなか起きてこないので少しイライラしてきたのである。
「ピエロのおっさんまだ起きてけえへんのかいな、散歩に行く時間過ぎてるやないか」とますますいらつくのであった。
なぜイライラするんかと言うと先週の日曜日に公園で可愛いテリアを見かけてから一目惚れしてしまったのである
「はよいかなあわれへんがな、おっさんはよ起きてこんかえ、ドアホ」と言って部屋のなかおはしっては鏡の前で
吠えるのであった。なぜ鏡のまえで吠えるのかわからないが自分の顔を見ながら吠えるのであった。
「あのテリアの名前今日はたんねなあかんな、気になってねられへんがな」といいながらまたへやじゅうを走り
まくるのであった。
「やかましいのこのアホ犬!静かにしとけ」といって叱られたのである。
そしてしばらくしてから「ヘロッピ散歩いくぞ」とご主人に言われて喜びいさんで鏡の前でまた吠えだした。
歩いていると向こうからポチが来た「ヘロッピ元気か今日は嬉そうやの」といわれて驚いてしまった。
「そんなことないで、久ぶりの散歩やさかい嬉しいだけやがな」といって誤魔化した。
「俺子供ができたんや、可愛いの子供は」といいながらヘロッピの顔をみながらわらっているのである。
「お前にはわからやろなお前彼女もでけへんさかいの、その顔では難しいの」とバカにされてしまったが
「うるさいの俺にも彼女ぐらいいてるねんど」と言ってしまったが少し後悔したのであった。
「ほんまかお前に彼女がいてるはずがないやないか不細工な顔して」といわれてしまった。
しばらくあるいていると公園に着いた。
この前ここで見かけたんやけど今日おれへんがな残念や」とがっかりしてしまった。
すると「またお前かなにキョロキョロしてるねん」とドーベルマンのジョンが言った。このドーベルマンもヘロッピと
気が合う犬であった。
「ジョンいつも見かけるテリア見なんだか」と聞いてみた。
「お前あのテリア好きやのんか、やめとけお前とは月とスッポンやないか」といわれたがやはりあきらめることは
できないのであった。
「ジョンあのテリアの名前知ってるか」
「おお知ってるけどお前名前もしらんのんかやめとけ」
「せやけどすきゃねんがな今日は声かけよと思ってるねん、教えてくれへんか」
「あのテリアは確かジュリア言うねん」
「可愛い名前やないか、ますます好きになってきた」といってヘロッピは吠えだしたのであった。
「やかましいのヘロッピ誰にほえてるんやこのアホ」とご主人に叱られてしまったのである。
「ヘロッピ無理やとおもうけど頑張れ」といってジョンは笑いながらいってしまったのである。
しばらくするとテリアのジュリアがやってきたのである。ヘロッピは今まで経験したことの無い気持になったので
ある。
続く