わんルーム・・・・名犬ヘロッピ物語・・ヘロッピの事件簿1
ヘロッピとジュリアのご主人が結婚して半年がたつ。
どうやらジュリアのご主人に赤ちゃんができたらしい、二人とも幸せそのものであった。
突然ジュリアが「私赤ちゃんができたみたいやねん」といったのでヘロッピは突然だったのでビックリした
ようであったが大喜びでなぜかベランダで吠えだしたのであった。
「やかましいのなに吠えてるねんこのアホ!」とご主人におこられてしまったのであった。
そんな時ヘロッピのご主人とジュリアのご主人が「最近このあたりで泥棒に入られる事件が相次いで
いるらしい、うちも気をつけなあかんな」というと「うちにはヘロッピもいるし心配ないわよ」といった。
「ヘロッピなんかくそのやくにも立てへんがな、餌もろたらシッポふって喜びよるやろ、こいつ食い意地
がはっとるさかい」と言って笑ったのであった。
「ヘロッピあんたそんな犬やったん、私情けないわ」といって泣き出してしまった。
「なにいうてんねん俺はそんな犬やない正義のみかたや」と言ってまたベランダで吠えだしたのであった。
そしてある日の昼過ぎであった。急にどこかの犬が吠えだしたのであった。
ヘロッピが「あれは柴犬のポチと違うか、それにドーベルマンのジョンも吠えとるで」
「泥棒入ったみたいやわ怖いわね、うちにも来たらどないしょう、ヘロッピあんた餌もろたらなんでも
やってしまうんでしょう。」と言われてヘロッピはおこってしまった。
「そんなことないわ、俺は餌ぐらいでシッポふれへんのや」
「しかしローストビーフとか松阪牛のええ肉やったらどやのん」と言われて少し考えた様子でいった。
「どんな肉でもおんなじや俺は正義のみかたや」と言ってベランダで吠えているとポチがヘロッピに言った
「ヘロッピ泥棒が俺のうちの隣にはいったで、二人組みや隣にも犬がいてるんやお前も知ってるやろ
北海道犬のシロやがな、あいつ餌もろてシッポふってよろこんで中にいれよってんがな、食い意地がはった
あほなやつや、俺がそいつ泥棒や言うてるのにローストビーフうまそうに食うとった」
そしてジョンも「さっきおれのうちに入りかけよったんやけど俺が追い返したったんや」と得意げにいってるよ
うであった。
「次はあのマンションにはいろか、というとったで、ヘロッピのマンションのことやでお前もきいつけとけよ」と
ポチがいうのでヘロッピは少し心配になってきたのであった。
「ヘロッピどないしたん、顔色が悪いやないの足ふるえてるのんと違う」と言われたが「なんか寒気がしてき
たちょっと寝るわ」と言って犬小屋にはいってしまったのであった。
そしてしばらくでてこのかったのであった。
その2につづく。