わんルーム・・・・名犬ヘロッピ物語・・ヘロッピの事件簿2

ヘロッピは泥棒事件があってから元気がなかった。

ジュリアに「最近元気がないのね、体の具合でも悪いのん」と言われても「なんでもない」と答えるだけであった

ヘロッピはただ泥棒が来たらどうしようと思って心配で仕方がなかったのである、要するに怖いのであった。

ある日曜日であった。ご主人が「ヘロッピ散歩いこか」といってもあまり乗り気でなかったので

「こいつ最近元気ないなどこか悪いのんとちがうか」といって心配して言った。

それでも散歩に出かけた。ジュリアと一緒であったがあまり楽しくはなかったが河川敷を歩いていると

ポチがやってきた。そしてジョン、シェパードのシェーン、コリーのラッシーとみんな集まってきたのであった

ご主人たちがこの前の泥棒のことについて話しているようである。

ポチが「俺この前の泥棒の顔はっきりみたで、二人組みや一人は50歳ぐらいのおっさんやもう一人は

まだ若かったたぶん20歳ぐらいやで」と得意げに言った。

そしてジョンが「俺もみたで 俺が吠えまくったんで怖がってよう入ってけへんかったんや」と自慢気に言った

のであるがヘロッピはそんなことどうでもいいとおもっていたので空返事していた。

ポチが「今度はヘロッピのマンションにはいろか」と相談していたで」といったのでヘロッピは尋ねてみた。

いつごろはいるねん」

「アホそんなもんわかるかいな」と言って笑われてしまったのであった。

「お前怖いのんか」とジョンに言われて皆に笑われてしまった。

ポチが「そやけどシロはうまいことしよったな、ローストビーフなんか俺らにはたたべられるもんと違うで」

ブルドッグジャイアンがいうと「ほんまやな、うちにも入ってくれへんかいな」とゴールデンレトリバー

クイールが言うと「じつわ先月うちにもはいったんやけどその時俺鶏のから揚げやったで、あれあいつらの

弁当の残りもんやで」と悔しそうにいった。

「そやけどクイールお前食べてんやろ」とジョンに言われたクイール

「そやねんけっこううまかったで」というと「四丁目の秋田県のハチなんかシャケの皮だけやったらしいで」

「あれも弁当の残りやけちな泥棒やないか」と食べ物の話ばかりになってきたのであった。

「シャケの皮もろてシッポ降って喜んで泥棒が家の中に入ってるのにアホ名やつやな」と皆大笑いしたので

ある。

「しかしシロは特別やないか、俺とこも入ってくれへんかいな」「俺とこもや」とシェーンとコリーのラッシーが

いうので「お前らラッシーやらシェーンはらハチやらええ名前もろてアホばっかりやないか」とポチが言った

ので「お前ローストビーフ食いたくないのんか」

「俺もくい食いたいがな まだいっぺんも食べたことないねん 家にも入って欲しいは」とポチもいったので

また大笑いしたのであった。

「それにしても ジョンお前アホなやっちゃの」と言われてジョンは「そんなことない俺は正義の味方や

食いもんでつられたりせえへ」と言って怒ってしまった。

「ヘロッピお前ももうすぐ入られるよってに楽しみやないか、松阪肉かも知れへんで」とジャイアン

言われたので少しうれしくなってしまったのである。

するとジュリアが「そんなこといわんといて、ヘロッピはそんなイヌと違うわ 犯人を捕まえるといっているの

よ もうすぐパパになるんやから」といったのでヘロピも「そうやお前らと一緒にせんといてくれ」といってし

まった。

「ヘロッピほんまかよかったやないか、おめでとう」といわれてしまってどうしても犯人を捕まえないけなく

なってしまった。

「皆で協力して捕まえようやないか」とポチがいうので犬達の操作が始まるのであった。

続く!!