ヘロッピの前でジュリアが歩くのを止めた。ご主人がジュリアのご主人と知り合いらしくて何か話し手いるのが
ヘロッピには都合がよかった。
ヘロッピは思い切ってジュリアに聞いてみた。「あんた名前はなんちゅうねん、俺ヘロッピいうねん」と言うと。
「私ジュリアいうの、ちょくちょく見かけるわね」と言う顔はなぜか笑っているのである。
「ジュリア俺のことどう思う?俺とつきあえへんか」
「あんたこの辺では有名よよく知ってるけど、いややわ」と断られたがあきらめることはできないのであった。
「俺そんなに有名か?なんで有名やねん」
「あんたこのあたりでは一番不細工やといわれてるやないの」
「俺そんなに不細工か、犬は顔やあらへんで心やで」と言ってみたが見込みはなさそうであった。
「しかし俺のご主人とあんたのご主人はえらいひたしそうやないか」
「そやけど顔もだいじやないの不細工な犬とといたら恥ずかしいわ」
「そんなことあらへんよのなか上を見たらきりがないがな、そこそこがいっちゃんええねんがな」
「女は夢を見るものなのよ、不細工よりイケメンのほうがいいに決まってるでしょう。」
とあまり見込みはないように思えるのであった。
「そんなこというとったらいつまでたっても彼氏見つかれへんで、犬は見てくれやないねんで」
と強がりを言うのも情けなく思うヘロッピであった。
そうしているうちにジュリアはどこかに行ってしまったのであった。
「もうちょっとやな、こんどはがんばるで」と決意を固めるのであった。
続く