大谷が右肘トミー・ジョン手術へ 20年の二刀流完全復活目指す

 エンゼルス大谷翔平投手(24)が10月上旬に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けると25日、球団の公式サイトで公表された。今月5日(日本時間6日)に受けた精密検査で新たな損傷が判明し、医療スタッフから手術を勧告されていた。

 手術を受けると投手復帰まで1年以上かかり、「二刀流」復活は2020年シーズンとなる。

 大谷は右肘の内側側副靱帯の損傷で6月8日に故障者リスト入り。自身の血小板を注入して組織の修復などを図る「PRP注射」で回復に努め、同28日に手術の回避が決定した。7月3日に打者先行でメジャー復帰し、9月2日のアストロズ戦で投手として復帰したが、同5日に新たな損傷が発覚。手術を勧告され、決断は大谷本人に委ねられていた。

 ▼トミー・ジョン手術 損傷した肘のじん帯を切除し、手首や足首など自分の体の他の部位から正常な腱を移植する手術。70年代にフランク・ジョーブ博士によって考案され、当時ドジャースのトミー・ジョン投手(メジャー通算288勝)が74年に初めて受けたことからこう呼ばれている。通常、投手としての復帰には12~16カ月を要する。